李白という人の詩に「白髪三千丈」というものがあります。
白髪が三千丈の長さになるなんて大袈裟だというのが通説です。
しかし実際のところ、三千丈くらいいけるんじゃないのという記事です。

白髪三千丈
はくはつ3000じょう
縁愁似箇長
うれいによって かくのごとく長し
不知明鏡裏
知らず 明鏡のうら
何處得秋霜
いずれの所よりか 秋霜を得たる
だいたいの意味
はぁ……悲しいなぁ。白髪も3000丈くらいになっとる。頭、ちょいちょい白くて霜降りみたいになっとるやん。(1丈はおよそ3メートル強)
もくじ
ここに白髪の増え始めたマロがいる

マロの床屋事情は?
「床屋? 一年以上、行っておじゃりませんね」
「え? 白髪? あるでおじゃるけど」
「え? 見るんでおじゃるか? いま?」
マロすけの白髪率

「貴族の冠をはずし、白髪を撮影するでおじゃ」
「マロが冠をはずすのは、めったにない事でおじゃるぞ」
解説:白髪なのか、光があたって白いのか、区別がつきにくい。
もう一枚、白髪の画像を出しますんで。
繋げていこうぜ! 白髪たち

「マロの白髪の長さを測るでおじゃる」
「すべての白髪たち、集まるでおじゃれ!」
「頭中の白髪をつなげれば、3000丈になるはずでおじゃる」
だいたいの意味:白髪を集めて、繋ぎ合わせて、長くします。どれくらいの長さになるかな?(1丈はおよそ3メートル強)
白髪を一本ずつ集めて、ポッキーの空き箱に入れる

「クリまんじゅうを置くことによって、白髪の長さが測れるでおじゃる」
「あと、美味しそうだなって、思えるでおじゃる」
解説:白髪1本あたりの長さは、ざっと3~4クリまん。
白髪と白髪を結んでつなぐ

「意外とコシがあって、結びにくいでおじゃるぞ!」
「針仕事のように、玉止めなどは、うまくいかぬでおじゃる」
解説:糸を結ぶようにはいかない。
髪の毛って、形状記憶シャツみたいに「この形であり続けたい」って気持ちが強いんだ。
結ぼうとすると「ぽよ~ん」って、もとに戻っちゃう。
頭に生えたまま、もつれることがないように、髪の毛たちも工夫しているんだね。
白と黒のミックスはどうするのか?

「毛の一部分だけが白いでおじゃる」
解説:今まで黒髪だったけど「今日から白髪!」
そんな決意がうかがえる一本。
こういう毛も白髪としてカウントすることにしました。
「白い部分だけを使おうかとも思ったでおじゃるが、切っちゃうと、短すぎる毛は結びにくいでおじゃってのう」
白髪さがしクイズ

「この中に白髪が隠れておじゃる」
みんなはもう、見つけられたかな?
正解は……
白髪が弦になっている

「カメラの画素数的に難しかったでおじゃるかね」
解説:弦をよく見ると、白髪が隠れている。

「ギターの弦くらいの長さはすぐでおじゃるな」
さあ、どんどん伸ばしていこう!
めちゃくちゃ長くなって、もつれてしまった

「すぐに1丈くらいの長さになったでおじゃる」
解説:でも、もつれる。
白髪を繋げて長くしていくには、もつれが大敵。
気が付いたら、ぐっちゃぐちゃになっているよ!
「なにか良い知恵はないでおじゃるか?」
はたしてマロの考えた作戦とは?
笏(しゃく)を使おう

「これ、笏(しゃく)って名前で、カンニングペーパーとして使うんでおじゃるよ」
解説:裏に字を書いて使う。
でも今日は、白髪を巻き付けよう。
もつれるのを防ぐために。
マロの笏はちょうど30センチ

「くるくるくる、ひと巻きで往復60センチでおじゃるよ」
解説:白髪3丈くらいはあるみたい。
もつれているけれど。
白髪3000丈と聞くと「そんなに長いわけないじゃん」って大袈裟に感じるね。
実際に繋ぎ合わせてみると、3丈くらいは楽勝だったよ。
頭中の毛を合わせれば、3000丈くらい、いけるんじゃないかな?
手首から出してみると

シュルルルルル!
「スパァイダァー!!!」
白髪 が ピカチュウ に まきついた!!

ピカチュウ の すばやさ が さがった!!
解説:この技は、相手のすばやさを2段階下げます。
白髪は耳かきになりました

「もつれを転じて耳かきとなすでおじゃる」
「人は老いにも耐えてゆかねばならぬでおじゃるのう」
「この耳かきを、李白に、悠久の喜びや悲しみに、捧げるでおじゃるよ」
解説:李白は決して本の中の登場人物じゃない。
かつて私たちと同じように、喜んだり悲しんだりしてこの世を生きた。
今となってはいなくなってしまって、詩が残っているばかりだ。
私たちもいずれは同じ。跡形もなく消え去ってしまう。
李白を偲んでいると、白髪が増えちゃうよ。
飛ばそう、白髪のタンポポ

「ディスプレイ越しに、ふうっと、吹いておじゃれ」
「どこまでも、飛んでいくでおじゃろう」
解説:タンポポの綿毛になった白髪は、どこまでも飛んでいく。
詩が時間や場所を超えて、人の思いを運ぶように。
白髪も風に乗って、ずっとずっと遠くまで、飛んでいくことだろう。