2022年2月22日22時22分22秒に何かやりたい

田吾作「ワイは鍛冶屋や」

いきなり鍛冶屋を名乗る田吾作。

田吾作「ワイがつくる剣は魔王とか倒せる感じの剣や」

謎の発言を重ねるこの田吾作。どうやら見た目からするとドワーフである。

トカトントン

トカトカトントン

振り下ろすハンマーが鉄を打つ。

2022年2月22日22時22分22秒に刀剣を鍛え上げ、二百年に一度の剣とする。

名付けて「銘刀ニャンニャン」

グチャッ

なんと田吾作、慣れない仕事で自らの手を打ってしまった。

これは痛い。

田吾作「ぐああああああ」

やはり鍛冶などするのではなかった。

後悔の渦にのまれてゆく田吾作。

もはや剣も幻か。

ドサッ

切り離された田吾作の腕が蒲団に落ちる。

田吾作「労災を申請したいんやが」

仕事中にケガをしたら労災でお金がもらえることばかりを考える田吾作。

どんなにわずかなかすり傷でも労災のチャンスをうかがっていくスタイルに迷いはない。

あとなんか、この写真だけ縦になってしまった。

おや？

田吾作がなにやら気を高めはじめた。

いったい何をしようというのか。

田吾作「はぁぁぁ」

ズズ

ズズズッ

田吾作「ふんっ！！」

ズボォ

田吾作「はぁ、はぁ」

息を切らせ、苦悶の表情を浮かべる。

田吾作「いかん。かなりの消耗だ」

消耗しているのは時間だということに気づかない田吾作。

田吾作「なんか、きゅうりの箱あったんで、これでいこか」

どうやらこの田吾作、ドワーフというより河童の類らしい。

田吾作「絵具で色を塗って」

童心を忘れない。

田吾作「風景をぼんやり眺めたくて、風景画とかやっちゃうんですよ。そんな感じの絵具です」

なお絵はめちゃ下手な模様。

田吾作「こんな感じよね、だいたい」

田吾作の頭の中の剣ってこんなのらしい。