この記事は地下茎の役割についての解説です。
地下茎を持つ植物としてミントを用います。
ミントは増えすぎるから注意しろよー! いいねー!?
もくじ
ミントの強さの秘密
![](https://gendaigoyaku.com/modern/wp-content/uploads/2022/04/2022041602.jpg)
この写真はそこらへんの草です。
この「そこらへんの草」ですが、これって実はミントなんですよ。
写真では伝えられないけれど、とてもいい香り。
1本摘んで、持って帰って植えれば、すぐに根を張って育ちます。
もし庭にミントを植えたなら、育てやすさにビックリするでしょう。
その年の庭にはミントが栄え、風が吹くたびいい香りに包まれて、幸せな一年になるかもしれません。
冬には枯れてしまいますが、翌年の春、ミントはまた芽をだします。
「ミントたち、帰ってきてくれたんだね」
再会をよろこび、もう一度ミントとの一年がはじまります。
楽しいのはこのあたりまでです。
冬には枯れてしまうミントですが、翌年も、翌々年もミントは芽を出し、旺盛にどんどん茂っていきます。
「さすがに増えすぎやろ」
気づいたときにはもはや、庭からミントを駆除することは難しくなってしまいます。
ミントの強さの秘密は地下で伸びた茎、地下茎(ちかけい)です。
ミントは鉢植えしろ!
![](https://gendaigoyaku.com/modern/wp-content/uploads/2022/04/2022041601.jpg)
地下に茎を張り巡らすのなら、鉢に植えれば鉢以上に増えない。
と、思うでしょう?
ミントは小さな白い花をつけます。
花はやがて種を実らせ、こぼれた種は芽を出します。
種となって鉢から飛び出したミントは、同じように増えすぎるくらい増えてしまうというわけ。
![](https://gendaigoyaku.com/modern/wp-content/uploads/2022/04/dw01-1024x576.jpg)
田吾作「オラんちは庭とかないんで心配ナシ」
庭も畑もない筆者には杞憂だったようです。
そこらへんに生えているミントは、そのまま食べてもいいけど、犬や猫なんかのフンに晒されてますからね。
拾ってきて育てて、安心して食べられる感じにします。
地下茎がはみ出している
![](https://gendaigoyaku.com/modern/wp-content/uploads/2022/04/2022041603.jpg)
筆者はベランダ栽培なので、小さな小さな鉢に植えています。
鉢が小さすぎて、地下茎が地中から飛び出してしまいました。
もし飛び出した先に土や、別の鉢があれば、そこで根を張ります。
地下茎とは地下を這うように伸びる、写真の通りのものです。
それにしてもこの地下茎、何なんでしょうか?
地下茎も、マロすけも、眠りのプロ
![](https://gendaigoyaku.com/modern/wp-content/uploads/2022/04/睡-1024x576.jpg)
マロすけは人生のほとんどを寝て過ごします。
春夏秋はお母さんに100円もらって、そこらへんでおやつを買うなど、少しは活動しますが、冬はフトンから出ません。
寒い冬は生き物にとって、つらい季節です。
冬の間、ミントの鉢は土が見えるばかりで、少しも緑色のものはありませんでした。
ところが暖かい春になると、ミントは芽を出し、葉を広げます。
「え? おまえ、いたの?」
ミントやマロすけ(筆者)がよく言われる言葉です。
ミントは冬の間、寒すぎて生きられない地上部分を枯らし、温かい地中で暮らしていたのです。
地中は居心地が良いですからね。
しかしミントもマロすけも、ずっと寝ているというわけにはいきません。
春になり、温かくなったので、ミントは光合成をしに地上へ出てきたのです。
本当はずっと地中で暮らしたいんじゃないかな? と筆者は邪推するんだけど、ミントが地上に出てくるのも、マロすけみたいな変わり者がフトンから起き出して外出するのも、すべては春の陽気のせいなんですよ。
地下茎は茎なので、芽と根を生やす
![](https://gendaigoyaku.com/modern/wp-content/uploads/2022/04/2022041604.jpg)
地下茎は地下を進むので、ドリルのような形をしています。
写真で地下茎を確認してみてね。
節があって、葉が出ています。
地下茎の先端は地中を進みやすい形をとっていますが、地上に伸びればやがて普通のミントの葉になります。
さて、この不思議な地下茎ですが、みんながよく知っている、おなじみの地下茎もあるんですよ。
それはアスパラガスです。
アスパラガスは地上へ出てきたばかりの地下茎で、まだドリルの形をしています。
もしアスパラガスを収穫せずに、そのままにしていると、アスパラガスはドリルの形を崩し、葉を広げます。
するともう、口にする見たことのあるアスパラガスの形ではなく、モヤモヤっとした葉の植物になります。
「なーんだ。地下茎って、食べたことあったわ」
ミントの強さの秘密とは、あるときは我々のよく知る姿の葉を広げたミント、そしてまたあるときは地中に生きるドリルというわけです。